LHD

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Q&A <2009年>

Q核融合の研究者になるには
今自分は高校生です。核融合の研究者になりたいと思っています。そのために以下のことをしりたいとおもっています
  1. 核融合かいはつの現状と課題
  2. 大学へ行って、そ のあとの進路はどうすればいいのか
  3. 今意識すべきこと_日常、勉強、読書など
  4. 苦労ややりがい
  5. 実際の収入は家族をちゃんとまかなえるか。具体的に金額などでおしえてほしいです。
  6. どのような能力が要求されるか。
多くなってしまいましたが、少しでも多くお答えしていただけると光栄です。

核融合の研究者になりたいという気持ちを持っていただいていることを本当に嬉しく思います。この回答が今後の進路の参考になれば幸いです。そして将来一緒に研究できることを楽しみにしています。
  1. 核融合の研究は、海水を原料(重水素を燃料)としてエネルギーを取り出す(発電する)ことを目標に行われています。核融合科学研究所では、大型ヘリカル装置(LHD)という実験装置を用いて、将来、核融合発電所を建設するのに必要な設計データを得るための基礎実験を行っています。核融合エネルギーは1億度という高い温度のプラズマから得られるので、LHDでは高温プラズマを実現して、その性質を研究しています。そうした研究により得られたデータを基に、核融合発電所を設計・建設して、27年後(2035年頃)には、核融合エネルギーにより電気を作ることを目標としています。世界にはLHDと同様な規模の大型の核融合プラズマ実験装置があり、複雑な振る舞いをする高温プラズマをどのように制御して、高い温度を安定に得るのかを主な課題として、研究が進められています。また、将来の発電所を建設するためには、高温度に耐えられる材料の開発、プラズマを閉じ込めるための磁場を発生する超伝導磁石の開発など、最先端の工学・技術の研究も行われています。こうした課題を解決して、核融合発電所を実現させようと日夜努力しています。
  2. 理工系の大学に進んで、数学、物理、工学などの基礎学力を身につけてください。大学を卒業したら核融合の研究を行う大学院に進学してください。核融合の研究者になりたいのであれば、核融合科学研究所に併設されている総合研究大学院大学・ 物理科学研究科・核融合科学専攻に進学されることをお勧めします。その他にも全国の大学に核融合の研究を行っている研究室がありますので、その研究室のある大学院に進学するのも良いでしょう。大学院での研究課程を修了した後は、研究者として大学や研究所に就職して、核融合の実現を目指します。
  3. 研究者の仕事は新しい現象を発見することです。だから日頃から新しいことを発見する練習をしましょう。発見の前にはささいなことでも疑問を持つことが大切です。例えば、先生の言っていることで、もし疑問がわいたら先生に聞いてみましょう。先生がしどろもどろになったら、それは発見のネタです。日頃の疑問はノートとかブログに書き込む。そして関係する研究所や博物館にメールで問い合わせるのがいいかもしれません。直接、訪れて専門家に会ってみるのもいいですよね。きっと会ってくれますよ(注意:インターネットは便利ですが、間違った記事が多いので気をつけてください)。核融合科学研究所では、いつでも見学を受け付けていますし、事前に連絡いただければ、研究者(専門家)が案内しますので、いろいろな話が聞けるでしょう。
  4. 誰も知らなかったことを自分が初めて知る。これは感動ものです。でもそこに行き着くまでに時間がかかり、何度も失敗を繰り返します。いやになるほどです。発見は研究者人生のうちに何回もできるものではありません。ほとんどが失敗する苦労ばかりですが、それを上回る感動が待っています。
  5. 私たち研究者は大学の先生と同じ身分です。ちゃんと生活できますし、家族もいますよ。(収入は高校の先生と同じくらいなので、学校の先生に聞いてみてください)
  6. 実験家、理論家によって必要な能力が多少異なりますが、今は基礎的な学力をしっかり身につけてください。専門的な能力は大学院からでも身につけられます。また 英語の能力は最低限必要です。
一緒に核融合の実現を目指しましょう。待っています。
2009年8月20日

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