LHD

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Q&A <2010年>

Q核融合エネルギーの実用化について
HPを見て、核融合科学研究所はプラズマを核融合するために研究している場所だと私は思いました。では、日本では実際に、核融合をさせて、エネルギーを取り出す実験はおこなわれていないんですか? その実験を行うまで、まだ研究がすすんでいないんでしょうか? 実際に核融合による発電所なるものができるの は、どれくらい先の未来なのでしょうか? よろしくおねがいします。

  核融合エネルギーを実用化する研究は世界中で行われており、近年、著しく進展しています。プラズマを磁場の力で閉じ込め、高温に加熱することにより核融合を起こしますが、それを実現するのに必要な高性能なプラズマの研究が進められています。プラズマに入力したエネルギーと核融合により発生したエネルギーが等しくなる核融合条件を満たすプラズマは、短時間ではありますが、トカマク型装置ですでに達成されています。現在は、日本、欧州(EU)、米国、ロシア、中国、韓国、インドの7つの国・地域による国際協力により、フランスに国際熱核融合実験炉(ITER)を建設中ですが、ITERでは実際にプラズマを燃焼させて核融合エネルギーを取り出す計画です。
 日本は核融合研究の先進国であり、ITERにも主要国として大きな貢献をしています。核融合科学研究所では、日本独自のアイデアに基づくヘリカル型装置である大型ヘリカル装置(LHD)を用いて、高性能プラズマの実験研究を行っています。短時間では性能の高いプラズマを達成できるがプラズマの定常保持に課題のあるトカマク型に比べて、ヘリカル型のLHDは、将来の発電に必要な定常運転が可能であるという優れた特徴を持っており、実際に1時間にわたる定常プラズマ保持を達成しています。
 このLHDによる実験成果と、トカマク型のITERにおいて約17年後に予定されている核融合エネルギーを取り出す実験成果を基に、ヘリカル型核融合発電所を設計・建設して、約30年後には核融合発電を実現できると考えています。そして、それ以降は、核融合発電所が順次建設され、一般家庭に核融合エネルギーによる電気が送電されることになるでしょう。
2010年8月20日

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