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Q&A <2011年>

Q三重水素の実験について
そちらの研究所では三重水素を実験に使用されていないとのことですがそれは何故なのでしょうか。

 太陽のエネルギー源である核融合を地上で起こすには、燃料に三重水素(トリチウム)と重水素を用います。そして、この燃料ガスを高温のプラズマ状態にして、1cc当たり100兆個の密度で1億度以上の温度に加熱し、そのエネルギーを1秒以上閉じ込めることができると、プラズマは燃焼をして、核融合エネルギーを取り出すことができます。
 プラズマは、容器の壁に触らないように、磁場の力で宙に浮かせて閉じ込めますが、いかに安定に高温度のプラズマを閉じ込めるか、磁場に閉じ込められた高温プラズマの性質はどのようなものか、ということを調べることで、プラズマ燃焼によるエネルギーで発電する核融合発電所の設計が可能になります。
 研究所の大型ヘリカル装置(LHD)では、水素やヘリウムを用いてこのような高温プラズマを生成し、その性質を学術的に調べています。高温プラズマの性質を調べることが目的なので、核融合反応を起こす必要はなく、また、LHDの装置規模ではプラズマを燃焼させることはできないので、三重水素を使用していませんし、また使用する必要もありません。
 現在、日本を含めた国際協力により、フランスにITER(イーター)というプラズマ燃焼をさせる大きな装置を建設しています。ITERでは、三重水素を燃料に用いた世界初のプラズマ燃焼の実験が計画されています。なお、三重水素は放射性物質なので、十分に安全性を確保した取り扱い施設も建設されます。
  研究所では、LHDにより高温プラズマの性質をしっかり調べ、ITERで得られるプラズマ燃焼実験の結果を取り込むことで、将来、海辺に建設する核融合発電所の設計を確実なものとすることを計画して、研究を進めています。
2011年2月16日

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