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Q&A <2011年>

Q放射性物質や有害物質について-2-
先日の質問に対し、回答ありがとうございました。
専門知識がないので理解することが難しく感じます。
頂いた回答に対してさらに以下4点質問があります。
ご回答のほどよろしくお願いいたします。
「しかし、原子力発電所のような高レベル放射性廃棄物は生じません。低レベル放射性廃棄物で、ほとんどが運転停止後100年程度で放射能が減衰して、人体に影響を及ぼさない程度となり、新しい発電所の材料として再利用できるようになります。」について
  1. 人体に影響を及ぼさない程度となるまでの100年間、どこでどのように管理するのでしょうか?
  2. 低レベル放射性廃棄物にはどのような物質が含まれるのか教えてください。
「核融合科学研究所は将来の核融合発電の実現を目指して、プラズマの基礎的な学術研究を行っている国立大学の仲間です。プラズマの性能を上げて、その性質を詳細に調 べることが目的で、核融合反応を起こすことが目的ではないため、トリチウムを使用する実験は行っていませんし、行う計画もありません。」について
  1. 実際に反応で生成されているのに、トリチウムを使用する実験でないというのはどういうことでしょうか?
「重水素実験で発生するトリチウムの量は、一回の実験で最大1000万分の3グラムとその絶対量は微量であり、水素の仲間ですから水の形にして回収し、日本アイソ トープ協会に引き渡します。」について
  1. 1年間に実験は何回行われているのでしょうか?

  1. 人体に影響を及ぼさない程度となるまでの100年間、どこでどのように管理するのでしょうか?
  2. 低レベル放射性廃棄物にはどのような物質が含まれるのか教えてください。

    将来の核融合発電所において発生する放射化物は、原子力発電所から発生する使用済燃料のような高レベル放射性廃棄物(核分裂生成物)ではなく、主として中性子によって放射化された装置、つまり固体放射化物で、低レベル放射化物となります。そのため、粉じんとなって大気中に拡散したり、水に混じって環境中に拡散するおそれがないという特徴を有しています。
    低レベル放射化物は、装置を構成している金属材料から生成されるマンガン54、鉄55、鉄59、コバルト60等ですが、これらは時間経過によりその放射能レベルが低下するため、放射能量は年々低減していきます。また、放射能が低減して放射性物質として扱う必要のないクリアランスレベル以下となった段階で再利用可能となりますので、放射性廃棄物とはなりません。低レベル放射化物については、移動可能な機器については保管建屋に移動し、大型機器については、そのまま発電所建屋内に保管して管理することになると考えられます。このように、これらの低レベル放射化物は、十分に管理された状態で放射能レベルが低下するまで保管され、その後に再利用されることになります。従って、これらが環境に影響を及ぼすことはありません。
  3. 実際に反応で生成されているのに、トリチウムを使用する実験でないというのはどういうことでしょうか?

    重水素ガスを用いてプラズマを生成するとプラズマの性能が1.5倍ほど向上することが、世界各国の実験装置で確認されています。研究所の計画している重水素実験は、プラズマの性能を上げて、高い性能のプラズマを学術的に調べることが目的であり、核融合反応を起こすことが目的ではありません。 重水素実験では、プラズマが点いている時だけ、重水素が核融合反応してトリチウムが発生しますが、その量は微量で、最大でも使用する重水素ガスの1万分の1以下とごくわずかの割合です。「トリチウムを使用した核融合反応を起こす実験」では、外部から重水素とほぼ同量のトリチウムを供給して重水素とトリチウムの核融合反応を起こしますので、研究所の計画している重水素実験は「トリチウムを使用した核融合実験」にはあたりません。
  4. 1年間に実験は何回行われているのでしょうか?

    現在は普通の水素またはヘリウムを用いた実験を行っており、主に1回2~3秒の実験を1年間に7000~8000回行っています。重水素実験が開始されると、このうちの一部を重水素を用いた高温プラズマの発生実験に割り当てることになります。毎回最高性能のプラズマが生成されるわけではありませんので、重水素を用いた実験回数としては、前半の6年間は毎年2100回程度、後半の3年間は毎年3200回程度を予定しています。なお、実際の重水素を用いた実験回数は、1年間のトリチウム発生量の上限値(1-6年目:1キュリー(1万分の1グラム)/年、7-9年目:1.5キュリー(1万分の1.5グラム)/年)を超えないように制限されます。1回の実験で発生するトリチウムは微量で、法律上は放射性物質として扱う必要がないとされる量です。
2011年7月15日

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