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Q&A <2012年>

Q:核融合の現在の状況等について
 はじめましてどうぞよろしくお願い致します。核融合の現在の状況等詳しく知 りたいのですが? 日本の未来絵図を描ける核融合発電を早く開発をお願い致します。政府はどの程度支援を期待できますか?関西にも核融合開発研究所を創設しては? 大阪では新しく特区を考えているようですが。最も大きな研究所が必要では?橋下徹市長は、話せば分かる人だと思いますが。

  核融合にご関心をお持ちいただいた上、励ましをいただきありがとうございます。
 核融合開発は現在、核融合反応によって50万キロワットの熱を出す実験装置を国際協力でフランスに建設している段階です。この実験装置は国際熱核融合実験炉(ITER:イーター)と呼ばれ、2020年ごろから実験が開始されます。ITERは世界最大の科学プロジェクトで、総重量が1万5千トンにもなる巨大な装置ですから、建設には10年の時間と、総建設費として約9,000億円が見込まれています。この経費のうち10%弱を日本が負担しており、プロジェクトにおいて大きな役割を担っています。
 ITERでは核融合反応によるプラズマ燃焼を行いますが、まだ発電は行いません。そのため、ITERだけでは核融合発電を早く実現することができませんので、日本国内においても、私どもの研究所の大型ヘリカル装置計画、日本原子力研究開発機構のJT-60SA計画、そして次の段階の核融合発電所作りに必要なものづくり技術の開発が進められています。大型ヘリカル装置は我が国独自のアイデアによる方式の世界最大の超伝導核融合実験装置で、昨年度の実験では8千万度のプラズマ温度を達成するなど、定常核融合炉の実現へ向けて、大きな存在感を示しています。こうした計画や技術の開発は全て、日本国政府の支援によるものです。橋下市長に応援いただければ大変心強いのですが、核融合開発は国さらには国際協力で行う規模の大きなプロジェクトであり、残念ながら地方自治体で賄える規模を越えています。
 核融合には最先端の科学と極限技術が必要なため、より多くの支援があれば、それだけ研究と開発を加速できることになります。国からより強力な支援をいただくためには、私ども研究者、技術者の努力は当然ですが、日本だけではなく世界の未来絵図を描くために核融合が必要であるという社会の理解と応援が是非とも必要です。
 現在、ITERや日本で進められている研究開発を推進することにより、2040年までに100万キロワットの核融合発電所1号機を稼働させることを目指しています。まだ30年近くかかりますが、少しでも早く実現できるようご支援をお願いいたします。
2012年5月28日

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