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Q&A <2012年>

Q核融合について簡単に説明する方法を教えて下さい
 核融合と原発のことでみんなに上手く説明できません
彼らに核融合の安全性と未来のエネルギーである事を説明したいのですが!
簡単に説明する方法を教えて下さい。現在では原発の話は妬まれます

 核融合について、その安全性と未来のエネルギーである事を説明したいとのこと、ありがとうございます。
 核融合は、名称に「核」がついていることから、原子力発電所のような原子力施設と混同、誤解されることがあるため、その安全性に対しても誤解されることがあります。また、マスコミも、核融合が将来のエネルギー源として最も有力であると認識していながら、「核」がついていることから生ずるかもしれない誤解を恐れて、 報道しないという状況です。 そのため、核融合について、わかりやすく簡単な説明をすることはとても重要だと考えています。
 さて、安全性に関する簡単な説明です。
 将来の核融合発電所はウラン燃料を使わないため、原理的に安全です。核融合反応でプラズマ燃焼をさせる容器には、ガスコンロのように、外部から燃料ガスを供給するため、災害時あるいは何か異常が生じても、燃料の供給を止めればプラズマは消えてしまうため、装置は安全に停止します。そして、停止状態では、容器の中は空っぽなので、何も起こらないという本質的な安全性が確保されます。これは、数年分の大量のウラン燃料が容器内にある原子力発電所と大きく異なるところです。なお、燃料ガスを止めるとプラズマは消えてしまいますが、燃料ガスを入れすぎてもプラズマは消えてしまいますので、プラズマ燃焼は暴走すること がありません。
 以上が簡単な説明ですが、少し付け加えますと、プラズマは真空状態で維持されますので、災害、停電等により真空ポンプが止まったり、容器が壊れて空気が中に入ると、プラズマは消えてしまいます。また、プラズマは超伝導磁石の磁場の力で閉じ込めていますので、災害等により電気がなくなると超伝導磁石も止まり、プラズマは消えてしまいます。このように、プラズマ状態は、全電源喪失等のいかなる異常事態が生じても消える方向に変化し、消えてしまえば容器内は空っぽなので、もう何も起こりません。また、真空中で保持されるプラズマは爆発するようなエネルギーを持っていません。
 次に、未来のエネルギーであることの簡単な説明です。
 核融合発電の原料は重水素とリチウムです。水3リットルに含まれている重水素0.1gと携帯電話の電池に含まれているリチウム0.3gで、日本における1人当たりの年間電気使用量を発電することができます。重水素は水の中に0.015%含まれているので、海水を考えればその量は無尽蔵です。また、リチウムも海水中に豊富に含まれているので、核融合発電が実現すれば、1億年にわたって世界の電気を発電できます。しかも、発電に伴う排気ガスはヘリウムで、二酸化炭素を排出しないため、地球の環境に負荷をかけることはありません。この夢のエネルギー核融合の実現まであと25~30年、と現実的なところまで研究が進展してきています。
 簡単でわかりやすい説明になっているでしょうか。今後もご支援の程、よろしくお願いいたします。
2012年7月6日

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