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Q&A <2012年>

Q核融合発電は後何年くらい実用化されそうですか?
 政府は2030年代には原発0と言う方針を打ち出しましたね。核融合が実用化されない限り、原発の代替は火力で補うしか無いと私は考えてます。原発に変わる新エネルギーの早期実現が求められる時代になってきましたが、核融合発電は後何年くらいで実用化されそうですか?
 出来れば政府が原発0を掲げる2030年代には頑張って実現させて欲しいです。

  ご質問ありがとうございます。
 現在、日本も含めた国際協力により、実際に核融合反応の持続燃焼によりエネルギーを発生させる実験装置(ITER:国際熱核融合実験炉)をフランスに建設しています。ITERは2020年には実験を開始し、2027年には核融合反応による持続燃焼を実証する予定です。加えて、核融合により生じたエネルギーを用いて発電を実証する核融合発電炉の設計活動が各国で行われており、ITERの成果と既存の実験装置を用いた基礎研究の成果をあわせて、発電炉を設計・建設して、30年以内の発電実証を目指しています。研究開発予算にも依存しますが、2030年代後半には核融合発電を実現したいと頑張っているところです。核融合発電が実証されれば、その後に、新しいエネルギー源として順次普及していくと考えられます。なお、下記ページでも、核融合発電の実用化に関する説明をさせて頂いていますので、ご参照下さい。
(http://safety-info.nifs.ac.jp/2012/120827.html)
 私たちが生活をする上でエネルギーは欠くことのできないものですが、日本は使用するエネルギーの96%を海外からの輸入に頼っています(経済産業省エネルギー白書2011)。安定なエネルギー源の確保のためには、国産のエネルギー源を持つことが重要な課題です。現状では、ご指摘のように火力発電に頼らざるを得ない状況にありますが、全世界的にCO2排出量削減が求められている中で、さらに火力発電の割合を増加させるのは難しい状況かと思われます。省エネルギーの促進や、太陽光や風力といった自然エネルギーの普及も望まれますが、自然エネルギーは不安定なため、社会活動を維持する基幹エネルギー源にはなりません。
 核融合発電が実現すれば、燃料を海水からほぼ無尽蔵に得る事ができること、発電においてCO2を排出しないこと、火力や原子力と同様に安定した大規模発電が可能であることから、上に示した課題を解決することが可能です。核融合発電の早期実現に向けて私たちも全力を尽くしますので、今後ともご支援よろしくお願いいたします。
2012年9月21日

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