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Q&A <2013年>

Q

現在盛んに燃料電池の事が言われていますが、この燃料電池と核融合の違いを教えて下さい。同じ水素を使ったエネルギーですが、この燃料電池の発電所は可能なのでしょうか?自動車の燃料電池はかなり安くなっていますが、コスト的にはどうなのでしょうか?

 燃料電池は、水素と酸素が結合して水になるという化学反応により電力を取り出す発電装置です。一般に発電効率は高いのですが、燃料となる水素は化石燃料等から取り出さなければならないため、火力発電等と同じくエネルギー資源の確保が問題となります。また、発電コストも水素を取り出す化石燃料等の価格に依存します。水素は水を電気分解することにより取り出すこともできますが、燃料電池が生み出すエネルギー量は、原理的に、電気分解に用いた電気エネルギー量を上回ることができないため、この場合、発電装置とはなりません。燃料電池によるエネルギー生産は、コスト的にも多くの課題がありますが、電気と熱を同時につくることから、熱電供給源(コージェネレーションとよばれる)として、エネルギーを効率よく使うことができるため、家庭用などの小規模電源として期待されています。また、「電池」としてエネルギーを蓄えて利用する場合は、その効率の高さから、自動車や携帯電気機器などへの利用も期待されています。
 一方、核融合発電では、その燃料となる重水素やリチウムは海水中にほぼ無尽蔵にあり、それを取り出す技術も確立しています。また、核融合反応で生ずるエネルギーは、燃料電池で水素が化学反応により生ずるエネルギーのおよそ600万倍にもなるため、非常に少ない燃料で大きなエネルギーを得ることができます。このように、核融合発電が実現すれば、燃料は海水から取り出せるので燃料にかかるコストは小さくでき、また、化石燃料のようにエネルギー資源の枯渇の問題もありません。
  このように、大きなエネルギーをつくりだすことができる核融合発電が、大都市や工場などに電力を供給する大規模集中型発電所として期待されるのに対して、燃料電池は小規模分散型電源として期待されています。
2013年7月12日

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