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Q&A <2013年>

Q
  1. 核融合の研究は海外でもされていますか、その中でも日本の研究は進んでいるのでしょうか?
  2. 核融合はどんな事に利用できるのでしょうか、その利用方法で環境問題やエネルギー不足等の問題が解決されるのでしょうか?
  3. 日本の技術や科学の魅力とはどういうところですか?

  核融合に興味を持っていただき、大変ありがとうございます。頂戴しました3つの質問について、順に回答させていただきます。
  1. 核融合の研究は、将来の有望なエネルギー源として、日本をはじめ、欧州、米国、ロシア、中国、韓国、インドなど世界中で行われています。その中でも日本は、世界のトップを走っていると言っていいでしょう。核融合エネルギーを実現するためには、プラズマと呼ばれる高温のガスを1億度を超える温度に高めて、長時間安定に保持することが必要です。日本では、こうした高温のプラズマの研究が、岐阜県にある私たち自然科学研究機構・核融合科学研究所と、茨城県にある日本原子力研究開発機構・那珂核融合研究所という2つの中核的な研究所で、それぞれ特徴を持った大型実験装置により行われています。核融合科学研究所には、世界最大の超伝導磁石を使った実験装置「大型ヘリカル装置」があり、世界に先駆け、長時間安定にプラズマを作ることに成功しています。また、那珂核融合研究所には、「JT-60」と呼ばれる大きな装置があり、世界最高温度のプラズマを発生させることに成功しています。さらに、日本国内では、100を超える大学の研究室で高温プラズマや核融合工学の先進的な研究が行われています。
  2. 核融合は、私たちの生活に必要なエネルギーを生み出すことができます。核融合エネルギーは、まずは電気を作る発電に利用されます。「核融合発電」に使われる燃料は、重水素(水素の同位体)とリチウム(リチウム電池などに使われる金属)で、これらは海水中にほぼ無尽蔵に存在するため、石油などの化石燃料のように枯渇する心配がありません。燃えかす(灰)は、風船などに使われている安全なヘリウムガスです。ヘリウムは、化石燃料から排出される二酸化炭素のような温室効果ガスではないので、地球温暖化を引き起こしません。このように、核融合発電は、燃料資源が無尽蔵で環境負荷の小さい、持続可能なエネルギー源となるため、エネルギー問題を解決する切り札として期待されています。
  3. 日本では、古くから職人と呼ばれる熟練した技術を持った人たちが大切にされてきました。その伝統は現代にも引き継がれ、今でも技能五輪国際大会で多くの日本人が金メダルを取るなど、高い技術を持った人たちが日本の高度な産業技術を支えています。核融合研究は最先端の科学技術の粋を集めて設計された実験装置により進められますが、こうした熟練した技術者(職人)による高度な技術によって、はじめてそうした実験装置を実現することができます。最先端の科学は高度な技術によって可能になり、それは熟練した職人によって支えられている、ということが過去から現在まで根付いていることこそ、日本の科学・技術の魅力ではないでしょうか。
2013年9月4日

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